南京玉すだれ
1.南京玉すだれあれこれ
1.日本の伝統芸能 さて、さて、さては南京玉すだれ……。軽快なリズムに乗って、竹のすだれを釣竿やしだれ柳などに見立てて操るのが、ご存知「南京玉すだれ」。 どうして、「南京玉すだれ」と呼ぶのか。江戸時代の文献によりますと、この南京玉すだれの事を「唐人阿蘭陀南京無双玉すだれ」と呼んでいたようです。 その意味は「唐人が言うには、オランダにも、南京にも双つと無い素晴らしい芸である」とのことです。それがいつしか唐人、阿蘭陀、無双がなくなり、「南京玉すだれ」になったそうです。 すなわち、この芸は日本で発明された伝統芸能なのです。 また、なぜ「玉すだれ」と呼んだのか。「玉」とは小さくてかわいいとの意味があり、一般のすだれより小さくてかわいいのでこの様な名称がついたのです。 なお当時、南京は世界の先進都市の代名詞で、大変ありがたがる風潮があり、いかにも舶来品のような名前が付けられたのではといわれています。
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2.田楽舞の「ささら」がルーツ 玉すだれの原型は、平安時代から田植えなどに行われていた田楽舞の楽器「ささら」と言われています。これらは奈良時代に中国から渡来したもので、短冊状の板を太糸でつづり合わせた楽器で、今も各地の伝統芸能として残っています。特に、 そして2002年3月 日本南京玉すだれ協会は「この五箇山の白山宮が南京玉すだれのふるさと」と認定いたしました。 このため、2005年7月に同村において、全国の南京玉すだれ愛好者が一同に集い、「第1回 日本南京玉すだれ選手権大会」が開催、第2回目は2007年7月同地区で開催しました。 そして、2009年7月、第3回日本南京玉すだれ選手権大会」を開催いたしました。次回は2011年7月2日(土)、3日(日)開催の予定です。
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3.玉すだれは竹 玉すだれは30cm前後の太箸ぐらいの割竹を糸で結んであります。そして、片方にしか動かない様になっています。また、玉すだれの本数は江戸時代36本が主流でしたが、今は56本が主流です。土産物用としては、20本前後 もあります。
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4.どんな形が出来るの ・浦島太郎の釣竿、鳥居と明石大橋、・阿弥陀如来の後光、 ・天の橋立の白帆と尾張名古屋の鯱鉾 ・土佐の高知の尾長鳥 ・蕎麦屋の看板、どじょう掬い、鯛、富士山 ・日米国旗、稲穂、福笹 など ほか、時代にマッチした各種の形を創造・進化しています。 たとえば、ケイタイ電話、ラーメン、鯉のぼり、オペラハウス などなど。
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5.口上が面白い 玉すだれは玉すだれの形、口上と奇抜な衣装で見る人を惹きつけます。特に口上はなかなかのものです。すなわち出来あがる一つの形毎に「…さも似たり、…お目に止まれば元へと直す」との口上を言います。この形と観客のイメージが一致しますと、観客から拍手が沸き起こり、そこに芸が出来あがります。 最近では、昔話、民話などを題材にした口上も出来ています。
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6.どんな場所で披露するの 玉すだれは 祝いの芸であり、福を呼ぶ芸、集客の芸でもあります。したがって、各種慰問、結婚式、新年会、忘年会、パレード、商売の集客などなど…。 当一門では、毎年神戸祭り、津祭り、赤穂義士祭などのも参加しています。 また、海外では毎年3月のホノルルでのジャパンフエステバルに参加しており、さらに2004年1月シンガポールの春節祭(チンゲイパレード)にも参加しました。 2008年4月サンフランシスコの桜祭りに参加し、2009年4月には ベトナムのハノイの「日本さくら祭り」に40名にて参加しました。 そして、2010年5月上海にて披露いたしました。 この様に海外においても日本の伝統芸能として好評を博しています。
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2.八房流演技の種類
1)八房流南京玉すだれ原型
2)八房流南京玉すだれ
3)南京玉すだれ昔話
4)八房流招福玉すだれ